WR検 ワークルール検定

啓発推進委員からのメッセージ

  • 島田陽一(早稲田大学名誉教授・弁護士)

    shimada

    大学・大学院で労働法を担当しておりましたが、法学部でも労働法は必修というわけではなく、高校及び専門学校でも労働法を学ぶ機会は極めて限られています。
    最近では、職業の選択に関しては、義務教育段階から関心が高まっており、さまざまな取り組みが行われるようになりましたが、働くうえで知っておくべき労働法の基礎知識の習得には無関心な状況が続いております。
    これからは金融に関する知識の普及もいいですが、それ以上に雇う者と雇われる者の労働法に関する知見が必要と思います。従って、労使ともに労働法の基礎知識が低い労働関係には危機意識を強く持っています。労働組合の影響力が強ければ、働く者個人が労働法について詳しく知らなくてもなんとかなるかもしれませんが、現状を考えると、労使それぞれが労働法を体系的に学ぶ機会が不可欠と考えております。
    このような思いからワールルールの普及に強い関心を抱いております。微力ながら、この事業の発展に努力したいと思います。