-
上西充子(法政大学大学院教授)
長時間労働や違法・不当な扱いへの若者の警戒心は高まっています。アルバイトにおける不当な扱いに対しても、厚生労働省の啓発も進んできました。「うちは、こうなっているから」という論理で不当な扱いを続ける職場には、人は集まらない状況になっていることを、雇う側には認識していただきたいです。学生バイトや新入社員を受け入れて実際に仕事の指示をする若手社員にまでワークルールがきちんと浸透するよう、ぜひ職場でこの検定を活用してみてください。
学生の皆さんにもワークルール検定「初級」に挑戦してみてほしいと思います。知識は現状を変える力となります。働くことへの不安を不安のままにとどめない、不当な扱いを我慢しない、その一歩を踏み出すきっかけに、この検定がなればと願っています。